映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』

操り人形のめざめ操り人形のめざめ
クリステン・スチュワート/ローラ・ダーンクリステン・スチュワート/ローラ・ダーン

イントロダクション

なぜ世界中がダマされたのか──?2000年代半ばに一大スキャンダルを巻き起こした、美少年作家J・T・リロイ。これは、“嘘に基づく”真実の物語!なぜ世界中がダマされたのか──?2000年代半ばに一大スキャンダルを巻き起こした、美少年作家J・T・リロイ。これは、“嘘に基づく”真実の物語!

アメリカ文壇に彗星のごとく登場し、世界的なセレブリティやアーティストから熱烈に支持された美少年作家J・T・リロイ。『サラ、いつわりの祈り』の原作者としてカンヌ国際映画祭でも脚光を浴びた彼は、ふたりの女性が創り上げた架空の人物だった!? 2000年代半ばに一大スキャンダルとなったこの事件について、初めてJ・Tの分身を担ったサヴァンナの視点から映画化。彼女は、なぜローラに言われるがまま数年間もJ・Tを演じ続けたのか──?

最初は小さな嘘だったが、何度も演じるうちに〈架空〉が〈リアル〉を超え、サヴァンナ自身もJ・Tと一体化していく。ローラの操り人形に過ぎなかったサヴァンナが、ひとりで歩き出す瞬間はスリリングであり、セレブリティまでもがあっさり騙されるところは痛快でもある。そんな驚くべき経験をするサヴァンナの心情が繊細かつドラマティックに描かれる本作は、まだ何ものでもなかった10代の彼女が悩みながら自分の道を見つけるまでのカミング・オブ・エイジ・ムービーであり、切ないラブストーリーでもある。“世間を欺いた大胆不敵な女性”のイメージからは程遠いその姿に共感を覚え、心揺さぶられることだろう。

『トワイライト』シリーズや『チャーリーズ・エンジェル』のクリステン・スチュワートが、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のローラ・ダーン、『女は二度決断する』のダイアン・クルーガーと競演し、『ワン・デイ 23年のラブストーリー』のジム・スタージェス、J・Tの友人でもあった『ラリー・フリント』のコートニー・ラヴらも出演。

ストーリー

ハリウッドをも巻き込んだ“壮大な仕掛け”!50ドルで雇われたティーンエイジャーが、突然文壇のカリスマに!?ハリウッドをも巻き込んだ“壮大な仕掛け”!50ドルで雇われたティーンエイジャーが、突然文壇のカリスマに!?

サンフランシスコ。親元を離れたサヴァンナは、兄のパートナーで作家のローラと出会う。
ローラは自分の小説をJ・T・リロイという架空の美少年名義で出版、ベストセラーになっていた。
そんなローラに頼まれ、最初は遊び半分で男装し、J・Tに扮するサヴァンナ。
やがて小説の映画化が決まり、ハリウッドやカンヌで大勢の観衆の前に出るうちに、
J・Tとして出会った相手に本気で恋してしまうが……。

キャスト

  • クリステン・スチュワート

    クリステン・スチュワート
    〈サヴァンナ役〉

    1990年、米国ロサンゼルス生まれ。『パニック・ルーム』(02)などの子役を経て、『トワイライト』シリーズ(08~12)で世界的な人気女優となり、大作からインディペンデント系までの多彩な映画に出演している。オリヴィエ・アサイヤス監督『アクトレス 女たちの舞台』(14)でセザール賞助演女優賞を受賞し、同監督『パーソナル・ショッパー』(16)に主演。他の出演作に『スノーホワイト』(12)、ウォルター・サレス監督『オン・ザ・ロード』(12)、『ロスト・エモーション』(15)、アン・リー監督『ビリー・リンの永遠の一日』(16・DVD題)、ウディ・アレン監督『カフェ・ソサエティ』(16)など。新作にリブート版『チャーリーズ・エンジェル』(19)がある。
  • ローラ・ダーン

    ローラ・ダーン
    〈ローラ役〉

    1967年、米国カリフォルニア州生まれ。『ランブリング・ローズ』(91)でアカデミー賞の主演女優賞に、『わたしに会うまでの1600キロ』(14)で同賞の助演女優賞にノミネート。4度のゴールデン・グローブ賞と、エミー賞の受賞歴もある。2010年、母ダイアン・ラッド、父ブルース・ダーンとともに史上初の家族同時にハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム入りを果たした。他に、デヴィッド・リンチ監督の『ブルーベルベット』(86)、『ワイルド・アット・ハート』(90)、『インランド・エンパイア』(06)をはじめ、『ジュラシック・パーク』シリーズ(93、01)、『ダウンサイズ』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)、『スノー・ロワイヤル』(19)などに出演。
  • ジム・スタージェス

    ジム・スタージェス
    〈ジェフ役〉

    1978年、英国ロンドン生まれ。ジュリー・テイモア監督のミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』(07)のジュード役に抜擢されてブレイクし、『ラスベガスをぶっつぶせ』(08)、『ハートレス』(09)、『ウェイバック 脱出6500km』(10)などに主演。『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(11)ではアン・ハサウェイと、『アップサイドダウン 重力の恋人』(12)ではキルステン・ダンストと共演した。他の出演作に『ブーリン家の姉妹』(08)、『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』(09)、『クラウド アトラス』(12)、『鑑定士と顔のない依頼人』(13)、『ハイネケン誘拐の代償』(14)、『ジオストーム』(17)、『ベルリン、アイラブユー』(19・TV放映題)などがある。
  • ダイアン・クルーガー

    ダイアン・クルーガー
    〈エヴァ役〉

    1976年、ドイツ生まれ。『トロイ』(04)のヘレン役でブラッド・ピットやオーランド・ブルームと共演して世界の注目を浴び、ファティ・アキン監督『女は二度決断する』(17)でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。他の出演作に『ホワイト・ライズ』(04)、『ナショナル・トレジャー』シリーズ(04、07)、『戦場のアリア』(05)、『敬愛なるベートーヴェン』(06)、『マンデラの名もなき看守』(07)、『すべて彼女のために』(08)、『イングロリアス・バスターズ』『ミスター・ノーバディ』(09)、『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12)、『ザ・ホスト 美しき侵略者』(13)、『パパが遺した物語』(15)、『潜入者』(16)、『マーウェン』(18)などがある。
  • コートニー・ラヴ

    コートニー・ラヴ
    〈エヴァ役〉

    1964年、米国サンフランシスコ生まれ。ミュージシャン、ソングライター、女優。ホールのヴォーカル&ギターとしての知名度も高い。『ラリー・フリント』(96)の妻役でニューヨークとボストンの映画批評家協会賞の助演女優賞、シカゴ映画批評家協会賞の有望女優賞などを受賞し、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にもノミネート。他の出演作に『ストレート・トゥ・ヘル』(87)、『バスキア』(96)、『200本のたばこ』(98)、『マン・オン・ザ・ムーン』(99)、『バロウズの妻』(00)などがある。ホールのアルバム「リヴ・スルー・ディス」(94)と本作のエンディングに使われている同名曲が収録された「セレブリティ・スキン」(98)はマルチ・プラチナとなった。ニルヴァーナのカート・コバーンの未亡人でもある。

監督

ジャスティン・ケリー
〈監督・脚本・製作総指揮〉

1980年、米国ロサンゼルス生まれ。長編監督デビュー作は、ガス・ヴァン・サント製作総指揮、ジェームズ・フランコ主演による『I Am Michael』(15)。脚本も兼ねたこの作品は、サンダンス映画祭とベルリン国際映画祭でプレミア上映された。その後、ギャレット・クレイトン、クリスチャン・スレイター、ジェームズ・フランコ主演『King Cobra』(16)、アビー・リー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ライリー・キーオ主演『ストレンジャー 異界からの訪問者』(18・配信題)で脚本・監督を兼ねた。ロサンゼルス在住。

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